2019/12/27 00:00
今夜の主役は、2009年に日本でもアニメになったことでよく知られるようになったロシアの絵本のなかの登場人物(人物?)、チェブラーシカ。
今回紹介するこの子は、ロシアの音楽を3曲内蔵していて、耳を押すと曲が流れるというもの。古いものですが、状態も良く、海外のおもちゃにありがちな、接触不良で音が出ない!問題も今のところありません。
ところでこのチェブラーシカ、何の生き物かご存知ですか?
実は「正体不明」が正解。
作中でも「僕は何?」と問いかけるなど、ストレンジャーとして暮らすことになったロシアの街で、自らのアイデンティティに直面している様子が描かれます。
地元であるどこか南のジャングルにいた時には考えもしなかった、自分は何者なのかという問題。
動物園では仲間に入れてもらえず、ショップではおじさんにからかわれます。
決まった枠組みの中に入れないではいられない人たち、カテゴライズしたがる社会は、現実の世界となんら変わりなく。
でも、チェブラーシカにはワニのゲーナという友だちがいるから大丈夫です。チェブラーシカとゲーナを見ていると、何の生き物でであるか、というカテゴライズなんて、仲良くなることに必要ないと、思えてきます。
あなたはあなたであればいい。そんなふうに勇気をくれるキャラクターです。
歌声もなかなか良いんですよ。